J1アルビレックス新潟にセレッソ大阪から3年ぶりに復帰したDF新井直人(26)が今季のキーマンになる。17日から始まった高知キャンプも中盤に突入。「疲労はあるが、もっと良くなる。負荷を上げながら、体をいい状態に持っていきたい」と古巣とのリーグ開幕戦(2月18日、ヨドコウ)に照準を合わせている。

今季初実戦となった25日のJ3今治との練習試合(30分×3本)では右サイドバックで出場。守備では激しくボールを奪い、攻撃ではタイミング良く前線に飛び出して正確なクロスからチーム3点目に関わるなど、攻守で存在感を示した。

キャンプ前に行われた12日の新体制発表会見で松橋力蔵監督(54)は昨季まで対戦相手だった新井の印象を「サイド際で何度も(新井と)目があった。こっちがやりたいことを見透かしている感覚」と話した。新井は「正直、覚えていない。半分、俺を(新潟で)とってくれとアピールしていた」と笑って振り返ったが、「相手監督がどんな指示を出しているか聞いたり、表情や立ち振る舞いは見ている。特にうまくいってない時ほど」と隙を突くヒントにしていると明かした。

強度の高い練習が続き、疲労も蓄積するこの時期のテーマの1つが思考とプレーの連係面の向上。「ここからの練習試合を通してエラーを繰り返しながら、ポジティブに準備を進めたい」と、さらに調整ピッチを上げていく。【小林忠】