鹿島アントラーズが5日、カシマスタジアムでJ2東京ヴェルディと練習試合(45×4本)を行い、4本合計2-1で勝利した。

鹿島は宮崎キャンプでJ2徳島、岡山、町田に3連敗を喫していた。この日も主力組が出場した1、2本目は0-0。3本目に東京Vに先制を許したが、過去3試合のような大量失点はなく、4本目に新加入のFW知念慶、垣田裕暉が得点し、逆転で今季“初勝利”を挙げた。

今季、海外挑戦を経て鹿島に復帰したDF植田直通(28)は的確なコーチングを含め最終ラインを統率。植田は「前半はもうちょっと、うまくはめていきたい部分もあった。でも、最終局面でやらせない部分は、通してできた」と話した。2本目の35分、FW知念が東京VのDF谷口と小競り合いになり、知念が谷口に肘打ちしレッドカードが出されるアクシデントがあった。練習試合だったことで、知念は退場したが、その代わりにMF藤井が入り数的不利にはならなかった。以降、守備の集中が少し切れた場面もあったのも事実だ。植田は「そこも、もっと僕が締めていかないとと思った」と反省を口にした。

練習試合は主力組は3試合連続で無得点で、攻撃面は今後、時間をかけてつくりあげていくことになる。植田は「もちろん点を取りたいし、勝ちにいかないていけないが、まずは、僕はディフェンスの人間としても0で行くことが大事。0でいけば負けることはない。攻撃面は、試合を通してもっと良くなっていくと思うし、試合をこなしながら、もっとのびのびとやっていければ結果もついてくるんじゃないかなと思っている。問題はない」と手応えを口にした。