昨季の天皇杯を制したJ2ヴァンフォーレ甲府の下克上完結はならなかった。

昨季のJ1王者の横浜F・マリノスに1-2で惜敗した。甲府は0-1の前半44分、最終ラインのDFエドゥアルド・マンシャが縦パスを入れ、MF長谷川を経て裏に飛び出した右MFの鳥海に渡った。鳥海がマイナスのクロスを送り、ゴール前に走り込んだFWウタカがネットを揺らした。

いったん、オフサイドと判定されたが、VAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)が介入。主審がオンフィールドレビューを行い、判定が覆りゴールが認められた。

12日に39歳の誕生日を迎える元ナイジェリア代表のウタカは、38歳11カ月30日で富士フイルム・スーパーカップでの最年長ゴールを記録した。

ウタカは試合後「人生で、一番長く(判定を)待たされた得点だった。でも、自分の中ではオフサイドではない自信があった」と振り返り「最年長ゴールだとは初めて知りました。新たな記録を更新できたんですね」と笑みをこぼした。

ちなみに、2位は18年に川崎フロンターレのFW大久保嘉人がマークした35歳8カ月1日。ウタカは「大久保は友人でもあるしレジェンド」と敬意を表し「自分としてはスーパーカップでは広島時代に決めている。今回が2回目のゴール。決めることができて良かった」と話した。

記録に残る得点も、横浜に競り負けた。ウタカは「相手はクオリティーが高くて切り替えもすごく速い。ポジショニング、パスを出すタイミング、すべての能力が高かった。自分たちもボールの動かし方を改善しないといけない」と課題を掲げた。

今回はVARに救われたが、J2にはVARは導入されていない。長く厳しい戦いは続くが、ウタカは「時にはミスはあるかもしれないが、審判の判定をリスペクトしていく」とJ2で戦う覚悟を口にした。

【スーパーカップ】J1王者横浜が貫禄勝ち、甲府善戦もわずかに及ばず/詳細