J1新潟は敵地での第2節広島戦(26日、Eスタ)に向け、クラブハウスがある聖籠町で調整を進めている。大学卒業後の18年に、J3北九州でキャリアをスタートさせ、プロ6年目で初めてJ1に挑むMF藤原奏哉(27)は開幕戦から好調をキープする。安定した守備に加え、立ち位置を微調整しながら攻撃に参加する「タッチライン際の司令塔」がドリブルで敵陣に進入し、新潟にJ1復帰初勝利をもたらす。
縦横無尽にピッチを駆ける右サイドバックが対戦相手の急所を突く。ボールを奪って前の選手にいい状態でパスを渡すことだけにとどまらない藤原は積極的にビルドアップに関わって攻撃を活性化させる選手のひとり。背筋をピンと伸ばしたドリブルでグイグイと持ち運んでチャンスを拡大させる。
先発出場したC大阪との開幕戦は2-2で引き分けた。プロ6年目でのJ1デビュー戦を「自分自身にプレッシャーをかけていたかも」と振り返ったが、自陣でのインターセプトをそのままドリブルで持ち出して攻撃の起点を作るなど「普段通り」のプレーで存在感を示した。クロスから許した2失点に「相手のストロングをチームとしても個人としてもしっかり対応しないといけない」と修正ポイントを挙げた。
阪南大から18年にJ3北九州に入団してプロキャリアがスタート。21年に新潟に加入するとMF登録ながら不動の右サイドバックとし、昨季は41試合に出場して4得点を挙げてJ2制覇に貢献した。地道にステップアップしてきた27歳はJ1での戦いに「プレッシャーが強い中でも落ち着いてプレーし、もっと相手を困らせることを狙っていきたい」と意気込む。
26日に対戦する広島は3-4-2-1のシステムで、守備時は5バック気味になることが予想される。「相手のセンターバックを誘い出すためにもドリブルで運びながらズレを生み出したい」とゴールへの道筋をイメージした。【小林忠】



