女子サッカーなでしこリーグ1部に今季から参入の静岡SSUボニータが、26日のオルカ鴨川戦(午後1時、磐田ゆめりあサッカー場)でホーム開幕を迎える。初戦となった前節(19日)は、昨季覇者のスフィーダ世田谷FCに1-1で引き分け、アウェーで勝ち点1を獲得した。就任2年目の小川貴史監督(45)は「レベルの高さを感じたが、選手は攻める姿勢を持ってよく守った。最後まで足を止めずに戦えたことは収穫」と手応えを口にした。昨季2部優勝の勢いそのまま、今季1部で初勝利を目指すチームは、新戦力の2人が存在感を放っている。

今月1日に高校を卒業、4月から静産大に進学するルーキーFW山本心(18)だ。前節の試合では後半15分から出場。ロスタイム4分に同点弾を決め大仕事をやってのけた。「みんなの思いを乗せてシュートした。次のホーム戦も狙っていきたい」と意気込んだ。指揮官からは「ゴールに向かう姿勢がいい」と評価された。次戦に対戦するオルカ鴨川から加入し、堅守が光るDF大間由樹(27)は「お世話になった方々にピッチで成長した姿を見せたい」と5年間在籍した古巣相手に意欲を示した。

チーム目標である「リーグ5位以内」を目指し、ホーム開幕戦に臨むDF渡辺彩香(33)は「勝って地元に笑顔を届けたい。たくさんの方々に見に来て欲しい」と望んだ。地元での今季初勝利を「踏み台」にして上位進出を狙うつもりだ。【山口昌久】