藤枝MYFCは2-2でファジアーノ岡山に引き分けた。

前半22分、左CKから頭で合わせられ先制を許した。序盤に出ばなをくじかれたチームは相手の堅い守りに苦戦。シュートまで持ち込める決定機を作れず前半は0-1で終了した。

後半は、ボールを保持しながら敵陣でのプレー時間を増やしていった中、途中出場のMF徳永裕大(28)が試合の流れを変えた。同24分からピッチに入った6分後、左からのクロスに反応し、ゴール前での競り合いを制して同点ゴールを決めた。「胸で押し込みました。得点できて、ようやくスタート地点に立てた気がする。でも今日は勝ちたかった」と悔しさを見せた。

アシストを決めたMF榎本啓吾(23)は、その2分後にも左サイドから仕掛けて相手のオウンゴールを誘い2-1で逆転。「(2つの)ゴールに絡めてよかった。後半のプレーを前半から出せればよかった」と反省を口にした。終了間際のロスタイム1分、粘る相手にゴールを奪われドローに終わった。

チームは開幕2連勝も、その後の6試合で1勝1分け4敗でリーグ13位。須藤大輔監督(45)は「先制されても粘り強く追い付いたことは評価したい。試合を重ねながら、選手には勝ち切る力を持って欲しい」と今後に期待した。次戦は12日、ホームで同21位の千葉と対する。チームスタイルを変えず一戦必勝の構えで次の1勝を目指す。【山口昌久】