首位ヴィッセル神戸が、昨季王者の横浜に2-0から逆転負けを喫した。

前半19分にMF汰木康也(27)、同29分にFW大迫勇也が連続得点。しかし横浜の猛反撃を受けて3連続失点。3月11日浦和戦以来5戦ぶりの黒星となった。暫定で首位は変わらずも、リーグ戦のホームでは12年ぶりとなる横浜戦白星がするりとこぼれ落ちた。東京は、2-1で広島を破り5戦ぶりの勝利を挙げた。

タイムアップの笛と同時に、ホームの観客席からのブーイングが響き渡った。

神戸は、序盤から持ち前のプレスをベースとした戦いで、昨季王者相手に優勢に進めた。前半19分に相手の連係ミスをついて先制した汰木は「今の自分たちの戦いが横浜相手でも出ることがわかった」。前半28分には大迫の豪快なヘッドで2-0とリードした。

しかし、守り切れない弱さが出た。「2点リードの後、もっとアラート状態になっておくべきだった」とGK前川。わずかにできた守備のほころびを突かれ、失点を重ねた。「一瞬の隙を見せると、そこで仕留める力を持っている」。吉田監督はミスを逃さない横浜の勝負強さに感服した。

ここまで首位に立っている力も示したが、90分を通しての戦いでは横浜に届かず。「やろうとしているのは、ゼロで守ってチャンスをモノにして勝つサッカー。2点取られても3点取って勝つスタイルではない」と汰木。複数失点は今季初めて。守備の良さを失えば、結果が出るチームではないことが明確になった。

横浜とのリーグでのホーム戦は、11年8月に勝って以来、未勝利。今季首位の神戸だが、今回も昨季王者の壁を乗り越えることはできなかった。トップに立ち続けるために必要なものについて、MF斉藤は「相手関係なく、自分たちのやることを続けること」。5戦ぶりの黒星を喫したが、暫定で首位は変わらなかった。手痛い逆転負けを糧に、次は29日のホーム湘南戦に向かう。【永田淳】