WEリーグ、アルビレックス新潟レディースは27日、アウェーで勝ち点差2で追う8位ノジマステラ神奈川相模原と対戦する。新潟一筋17年目のMF上尾野辺めぐみ(37)は「90分を通して結果がついてくるゲームをしたい」と気合を込める。

前節、AC長野パルセイロ・レディース戦(1-0)では上尾野辺の左FKが、ファーで待ち構えていたDF三浦紗津紀(26)の頭にドンピシャ。「この場所に蹴れば、誰かが入って来てくれる」。研ぎ澄まされた感覚で先制点をアシストした。

それでも「1点取って守り切れる自信はついたが、もっと攻撃力が欲しい」と1得点に終わった攻撃に満足はしていない。セットプレーからだけでなく「ゲームの流れの中で得点を奪いたい」と攻撃をさらに活性化させるつもりだ。

勝ち点3を奪取すれば、最下位(11位)から脱出できる。残り2試合。上尾野辺は「今まで一番苦しいシーズンだった」と苦笑いを浮かべたが、「失うものは何もない。1つでも順位を上げたい」と目力を強めた。