ミズノブランドアンバサダーの中村憲剛氏が1日、都内で、ミズノのサッカースパイク「モレリア」のトークイベントに出席し、古巣・川崎フロンターレ(川崎F)の後輩にモレリア愛用者が多い理由を明かした。

プーマがユニホームのスポンサーを務める川崎Fで、大島僚太、家長昭博、田邉秀斗、名願斗哉、宮代大聖らがモレリアを愛用している。クラブOBでも守田英正(スポルティング)、田中碧(デュッセルドルフ)、旗手怜央(セルティック)、長谷川竜也(横浜FC)ら多く愛用者がいる。

その理由を問われ、中村氏は「いやらしい話、自分が履いているのを見た後輩たちがいっぱいいるっていうのはあると思うし(笑い)、例えば大島僚太や長谷川竜也は、(出身の)静岡学園時代からミズノさんが入っているとかいろいろあると思う。ただプレーにこだわる、しっかりボールを操る、ボールを止めて蹴るということに関していうと、僕自身はこれ以上のスパイクはないって思っている。ことあるごとに『いいぞ、いいぞ』と布教活動みたいなことはしていましたし、実際にパフォーマンスみて、後輩がいいなって思ったかもしれない」と熱弁した。

しかし、一転して「それ以前にシンプルに軽くて素足感覚でボールを自分のものとして扱えるというモレリアの特徴が、多くの選手に刺さったんじゃないかなと思います」といい「最初の答えはカットしておいてください。傲慢(ごうまん)な答えだった」と苦笑いで反省していた。

ただ、実際に田中碧には、モレリアを勧めたといい「時効なので話しますけど、(田中と)かなり話はしました。相談もしました。僕からは薦めるにあたって『悪い理由は何もない。碧、あとは君が決めるんだよ』と。彼は選んだ。そのあとくーって(レベルアップして)行ったのでそういうことかな」とスパイクの魅力をアピールした。

 

◆「モレリアの日」…86年6月1日に、ワールドカップメキシコ大会でブラジル代表カレッカが着用したことで、同日が「モレリアの日」と制定されている。

【佐藤成】