セレッソ大阪の主将MF清武弘嗣(33)が、今季公式戦に初めて出場し、復帰戦をアシストで飾った。
2-0で迎えた後半32分、ベンチスタートの清武はボランチで待望の初出場。その5分後の同37分、清武がCKを蹴り、FWレオ・セアラのゴールをアシストして勝利を決定付けた。
その後は1失点したものの、チームは6大会ぶりの優勝を目指し、湘南と対戦する4回戦に進んだ。
「プロになって一番の長期離脱だった。不安もあったが、まず、けがなく終われて、チームが勝ってよかった。こうやってプレーできていることが、幸せと思う」
試合後の取材に、清武はしんみりと応じ、正直な思いも吐露した。
「この5カ月は苦しかった。このまま、サッカー人生が終わっちゃうのかとも思った」
清武をアクシデントが襲ったのは、今季開幕1週間前の2月11日だった。実戦練習中に左大腿(だいたい)部の裏を負傷。左ハムストリング筋損傷と診断された。
全治こそ発表されなかったが、自身のSNSで「今回は長くなります。(中略)すみません」と、深刻な状況を告白した。
別メニューで練習復帰後も「このまま、シーズンが終わってしまいそう」「復帰はまだまだ先」と、本人はあえて悲観的なコメントを並べていた。
この数年の清武は、同じ太ももや足首の故障を繰り返し、不本意な時間を過ごしていたからだ。
地道なリハビリを乗り越え、チームの練習に完全合流したのは7月4日。
小菊昭雄監督(48)は、この日の会見で「素晴らしいパフォーマンスでアシストもした。本当に頼もしい主将が帰ってきた。まだまだここから、コンディションは上がってくるので、さらなる活躍を期待したい」と喜んだ。
試合後、清武は1学年上のMF香川真司から「復帰よかったね」と祝福されたという。
2人は2010年、数カ月だけC大阪で同じ時間を過ごした。当時の香川はドルトムントへ海外初挑戦が決まり、清武は大分から移籍した1年目。2人がリーグ戦で同時に出場したのは10年5月5日、長居での鹿島戦だけだった。
その後の2人は欧州でプレーしたこともあり、14年W杯ブラジル大会代表などで同僚となったものの、C大阪では13年以上も同時プレーはない。
「(香川)真司君と一緒にプレーしたい。一緒にプレーするには、自分の質を上げていかないといけない。焦らずにやりたい」
香川はこの日、ベンチ外だったが、2人のレジェンドが公式戦で再共演する日が近づいてきた。



