鹿島アントラーズは延長戦の末に、名古屋グランパスに敗れ、2戦合計2-3で敗退が決まった。

第1戦を1-1で引き分け、第2戦は90分を終えて1-1。勝負は延長戦にもつれ込んだが、PK戦突入の直前の延長後半14分にミドル弾を浴び、力尽きた。ホームのカシマスタジアムでは4月29日の第10節セレッソ大阪戦から8月26日のアルビレックス新潟戦まで、公式戦11試合で9勝2分け。失点はわずかに「2」だったが、一発勝負の大きな試合で黒星を喫してしまった。

試合後、岩政大樹監督(41)は「勝利をもぎ取って次の試合に進むことが達成できず悔しいしサポーターに申し訳ない。選手に勝たせてあげられなかったことも悔しい」と振り返った。天皇杯に続き、ルヴァン杯のタイトルも届かず「サッカーはいつも、よく分かりません。これは、選手の時からそうですが、哲学的なところがあって、何かが足りないからタイトルを取らしてくれない。それを求めながら日々取り組むしかない」と話した。

就任してから取り組む各選手のつながりを意識したプレーは、ところどころ垣間見えたが、堅守の名古屋から複数得点を奪うことができなかった。「日本のサッカー全体の問題として、スペースの作り方、使い方はまだまだ。日本代表は(ドイツ戦で)素晴らしい試合をしましたが、あのレベルの選手ではない、少し下の選手になると課題感があるのは認識している。それをチームとして取り組んでいるが。まだ、絶対数が足りない。そういう選手をどんどん組み込んでいくことは粘り強くやっていく」と、前を向いた。