プロ入り後初めて地元秋田での試合に臨んだモンテディオ山形FW高橋潤哉が、短いプレー時間ながら存在感を示した。1-1の後半30分から途中出場。負傷離脱を経て7月22日のホーム長崎戦(5○1)以来2カ月ぶりに戦列復帰した。「感慨深い部分もありましたし、勝利に貢献した上で『秋田の地で』というのが後からついてくる形が理想的だったので、悔しさはあります」。ロスタイムを含め約20分ピッチに立った。
決定機を2度つくった。同41分、高橋はMF国分伸太郎(29)の縦パスを受けると、ペナルティーエリア内で反転しながらシュートを放ったが、わずかにゴール右へ。同45分にはDF小野雅史(27)のスルーパスに抜け出し、左クロスでお膳立て。しかし、勝ち越し点は生まれなかった。「チャンスにつながりそうなシーンをつくれたのはプラスですが、やっぱり最後のところで点を決めないといけない」と反省した。
より一層やらないといけない理由ができた。21日に大学時代から交際していた女性との入籍を発表。「サッカーに対しての向き合い方は同じですけども、責任というのはついてくるので、本当に結果を出していきたい」。FWとしてゴールにこだわる。
今季は残り6試合。J1昇格PO圏内の6位とは暫定で勝ち点3差だ。渡辺晋監督(49)は「我々は決して誰も下を向かず、しっかりとファイティングポーズをとって、可能性が本当に0になるまで上を向いて進んでいくつもりです」。最後の最後まで諦めずに戦っていく。【山田愛斗】