ヴィッセル神戸は28日、翌29日に日産スタジアムで行われる横浜F・マリノス戦に向けて、神戸市内のいぶきの森球技場で調整した。

勝ち点1差で2位の横浜との大一番を前に、オンライン取材に応じた吉田孝行監督(46)は「大事な一戦。自分たちが今までやってきたサッカーをしっかり出せるかどうか。いい準備はできた」と意欲をみせた。

横浜にはリーグ戦5連敗中。前回対戦の4月のホーム戦でも2-0から逆転負けを喫したが、前年王者との距離が縮まっていることを印象づけた。前半は、今季の神戸らしいハードな戦いをしながら2得点。指揮官も「それまでマリノスには『やっぱり勝てないかな』っていうことがあったと思うけど、あの試合は選手たちも『いけるな』という感覚だったと思う」と振り返り、次こそはという思いで臨む。

今季の優勝争いの行方を左右する一戦を前に「スッキリしている。昨日までは頭がいっぱいだったけど、今日の練習が終わって、自分の中で間違いないと感じられた」と吉田監督。「34分の1とはいえ、大事な試合。それはみんな分かっていて、間違いなく気持ちが入るけど、過緊張にならないように」と続け、自然体で臨むことを強調した。