湘南ベルマーレが最下位18位から脱出し、17位に浮上した。横浜FCとは勝ち点1差とはいえ、残り5試合で降格圏から抜けだした。
決勝点は途中出場のプロ2年目、178センチのFW鈴木章斗(20)だった。
0-0で迎えた後半34分、DF杉岡の右CKから、高い打点のヘッドでゴール右に決めた。前節まで3試合連続先発だったが、この日はスーパーサブとして、3試合ぶり今季3点目をマークした。
「先発で出て勝ちたい気持ちは強いが、サブであっても役割は自分がゴール決めるところ。途中から入った選手で必ず、流れを変えようと思っていた。決められて、チームを助けられてよかった」
生まれは東大阪市で、高校は大阪・松原市の阪南大高出身。大阪市東住吉区のヨドコウは、全国高校選手権出場を懸けて戦った舞台で、なじみのあるスタジアムだった。
「高校がここに近いので、今日も何人か(友人が)来てくれていた。ゴールしたい気持ちがあった」
ルーキーイヤーの昨年は2試合無得点、今季はこれで22試合3得点。最下位から脱出する値千金の1発に、鈴木章は「自分たちの目指しているのはもっと上。後のことは何も考えず、全力でぶつかるだけ」と、さらなる飛躍を約束した。