川崎フロンターレが3日アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ第2戦で、韓国・蔚山現代とホーム等々力競技場で対戦する。前日会見に出席した鬼木達監督とFW山田新(23)が意気込みを語った。

川崎Fは、21年に決勝トーナメント1回戦でぶかり、昨季も蔚山現代と同組に入った。

3年連続でぶつかることに鬼木監督は「グループリーグ突破に非常に大きなものになる。何が何でも明日のゲームに勝利するという気持ちで挑みたい」と強い決意を口にした。

現在リーグ戦2戦連発中のルーキー山田は「得点が相手の気持ちやパワーを折る。得点のところで貢献できればと思います。しっかり自分が得点してチームを勝たせられればいいなと思います」と誓った。

川崎Fは、蔚山現代と過去9度対戦し、1勝4分け4敗と分が悪い。チームの印象について鬼木監督は「韓国を代表する非常に強いチーム。攻守にパワーがありますし、前線の選手はタレントもいて強さスピードもある。単純にキックのところの質、パワーもしっかりある。そこの所をしっかり抑えながら、自分たちが攻撃的に戦うことが全てかなと思います」と警戒した。その上で、ポイントとなるのは、「我慢強さ」だとした。「何度も対戦していますけど、我慢比べでやり合わないと簡単には勝たせてもらえない。気持ちの勝負になってくるのかなと」。

蔚山現代と初対戦となる山田は「パワフルだなという印象ある。1人1人の個の能力が高い印象があります。ぼくらは攻撃のチームなので攻撃で違いを見せられればいいかなと思います」。

チームはリーグ戦での優勝の可能性が消え、残るタイトルはACLと天皇杯のみ。3日の蔚山現代戦、8日の天皇杯準決勝福岡戦が控える今週は勝負の一週間となる。鬼木監督は「この一年でも非常に重要な一週間になると話をしています。そういった中でもプレッシャーを感じることなく今日のトレーニングに入ってくれた。何度も苦しい場面、勝負の場面を多くの選手が経験している。それをゲームで出せれば。こういうゲームはメンタルの所だと思っている。そういったところを全面に出して戦いたい」と力を込めた。