WEリーグ3季目、23-24シーズンが11日、開幕する。アルビレックス新潟レディースは、敵地のノエスタでINAC神戸レオネッサと対戦。試合前日の10日は、聖籠町でセットプレーの確認など約2時間の最終調整を行った。チームをけん引するのは新主将に任命されたMF川澄奈穂美(38)。髪色も変え、気持ちを新たにした。豊富な運動量と研ぎ澄まされたゴールへの嗅覚でチャンスメークし、チームを開幕戦勝利に導く。

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川澄が“戦闘モード”に入った。開幕戦を前に金髪から青髪にイメージチェンジし、ピッチでこれまで以上の存在感を放った。「ちょうど美容室に行くサイクルで、タイミング的にもちょうどいいなと。髪色が変わればワクワクするし、テンションも上がる。気に入っています(笑い)」と心機一転、リーグ戦に挑む。

開幕戦前日(10日)も「いつも通り」を貫いた。普段は笑顔が絶えない川澄もピッチに立てば、必死な表情でボールを追い、誰よりも声を出す。「いいテンションで、いいトレーニングが出来た。(やり残したことは)ない」と自信に満ちあふれていた。

INAC神戸時代から通して、3度目の主将就任。サンフレッチェ広島レジーナとのWEリーグカップ決勝戦(10月14日)が終了した数日後に橋川和晃監督(52)から呼び出された。「(キャプテン)やってくれる?」と橋川監督。川澄は「私で良ければ」と即決で返事した。「そういえば決まってなかったなっていう感じ。それぐらいチームの雰囲気もいい。すぐ引き受けられた」。

橋川監督のもと、「堅守柔攻」を掲げ、ポゼッションサッカーを築き上げてきた。カップ戦では決勝進出も延長PK戦負けでクラブ初タイトルに1歩届かなかった。だが、自分たちのサッカーが通用することは証明した。「あのカップ戦の悔しさが、この優勝につながったよねと言えるようなシーズンに。まずは開幕戦にすべてをぶつけていきたい」。開幕戦の相手は古巣。誰よりも負けず嫌いで、勝ちに飢える新主将の新たな戦いが幕を開ける。【大島享也】

○…橋川監督は「個人としてもチームとしても、いい積み上げが出来ている。選手も意欲的に取り組めているし、いい状態で(開幕戦に)入れるんじゃないかなと思う」と手応えを口にした。今季から指揮を執り、就任時から「本気でトップ3を目指す」と言い続けてきた。開幕戦の相手は強豪INAC神戸。「トップ3に入るためには越えていかなくてはいけない存在。自分たちの良さを出していくと同時に相手の良さを消していけたら」と勝利をイメージした。