鹿児島ユナイテッドFCは最終節で引き分けたが、J3の2位が確定し、上位2クラブに与えられる自動昇格の権利で、5年ぶりのJ2昇格を果たした。

2年目のDF広瀬健太主将(31)は「去年勝ち点1で昇格を逃したので、報われてうれしい。来年は降格争いではなく、昇格争いをしたい」と喜んだ。

勝てば昇格決定の大一番だったが、前半12分、痛恨のPK献上で先制された。

それでも昇格へ執念を見せた。後半31分、カウンターから、後半途中出場のFW山本駿亮(24)が放ったペナルティーエリア外からのミドルシュートで追いついた。

3位カターレ富山が勝ったことで勝ち点で並んだ。だが、得失点差上位で悲願をかなえた。

13年からJ3に参入。19年はJ2も、わずか1年で降格。昨季は3位で終え、悔しさを糧に活動を続けてきた。

16年に京都サンガのヘッドコーチなどを歴任した大嶽直人(55)が就任2年目だったが、成績不振で今夏途中解任。試練も乗り越えた。

クラブの創設は14年。クラブ名の「ユナイテッド」は「連合」などを意味しており、地域の小さな2チームの統合、薩摩半島、大隅半島および離島を含む鹿児島県民の強力、県内外および世界中の鹿児島を愛する人々の団結という理念が由来となっている。

22年度売上高は約7億円で、トップチーム人件費はJ3平均をわずかに上回る約2億円。潤沢な編成予算はないが、地域やファンとの強い絆で戦国J2に復帰する。