「琵琶湖の海賊」近江(滋賀)が3度目の出場で初の決勝進出を果たした。堀越(東京A)に序盤から猛攻を仕掛け、前半だけで3得点。相手の反撃をPKの1点に抑え、3-1と快勝した。滋賀県勢としては2005年(平17)度の第84回大会で優勝した野洲以来、18大会ぶりのファイナル進出となった。青森山田は市船橋(千葉)を1-1からのPK戦を4-2と制し、2大会ぶり4度目の優勝へ王手。決勝は8日午後2時5分から東京・国立競技場で行われる。

◆滋賀県勢の優勝 2005年(平17)度の第84回大会で、3大会ぶり2度目出場の県立の野洲が初めて全国制覇。それまで全国的に無名だったが、山本佳司監督の下、選手が確かな技術、連係を見せつつ、創造的で攻撃的なサッカーを披露し「セクシーフットボール」と呼ばれ、話題を呼んだ。主力は3年生のMF楠神順平、FW青木孝太、2年生のMF乾貴士らで、のちにJリーグに進んだ。

大会は1回戦で2-0と修徳、2回戦で3-2と四日市中央工、3回戦で4-0と高松商、準々決勝で1-1(PK3-1)と大阪朝鮮高、準決勝で1-0と多々良学園を破り、決勝では延長戦の末に2-1と鹿児島実を撃破した。