サッカーJ2のV・ファーレン長崎が17日、長崎・諫早市内で、ファビオ・カリーレ監督(50)の二重契約問題を抱えたまま、新体制発表を行った。新加入は8人。18日からは、前代未聞の“指揮官不在”の中で、暫定指揮を執る下平隆宏新ヘッドコーチ(52)の下で始動する。

長崎で続投決定ながら、サントスFCとも契約したことが発覚したカリーレ監督の騒動。相手が、長崎との契約が未締結と主張してブラジルサッカー連盟に登録し、違約金の減額をも申請するなど、依然として混乱の渦中にある。

ただ、長崎としては譲歩する構えはなく、法的措置を検討中。違約金に関しても全額支払いを求める意向だ。

国際サッカー連盟(FIFA)やスポーツ仲裁裁判所(CAS)を通じて、法的措置を取るのかの問いに、広報は「弁護士と話しているところ。今の状態は、話し合いの内容と違うものになっているので、弁護士と相談して行く流れになります」と説明した。

今秋新スタジアムが誕生予定の中、波乱の24年シーズン船出となった。