宮崎市での第3次キャンプ2日目を迎えたベガルタ仙台は8日、連係に重点を置いた練習を行い、仙台大卒ルーキーのDF石尾陸登(22)が積極的なプレーと声がけでチームを鼓舞。「全試合出場」と「5ゴール8アシスト」を目標に掲げ、1年目からの大暴れを誓った。

キャンプのテーマに「1年目だからとおじけづかず、自分からどんどん動いて森山佳郎監督の信頼を得たい」と掲げた通り、ピッチに立つとたちまち存在感を発揮する。だが、キャンプ前には基礎体力、スピードの違いなどプロのレベルの高さを痛感。あまりのギャップに「プロとしてやっていけるのだろうか…」と不安を抱いた。1次キャンプでは走り込みを中心にフィジカル面を強化。ベテラン陣も悲鳴を上げる内容に、ただがむしゃらに取り組んだ。その結果が実を結び、5日の熊本との練習試合では、最後まで走り切れたことで手応えを実感。「プロでもやっていける!」と自信を取り戻した。

全ポジションで活躍できる選手が目標だ! 現在は左サイドバックを中心にセンターバックもこなす。大学時代からこの器用さが持ち味で、森山監督は「身体能力が高く、対応力があるので、右、左、真ん中、ウイングバックもできると思う。どこでも出せると選択肢が広がるし心強い」と評価した。指揮官も期待を寄せる大卒ルーキーが仙台に元気を吹き込む。【木村有優】