北海道コンサドーレ札幌は今季開幕戦、敵地でのアビスパ福岡戦(ベススタ)を0-0で引き分けた。2年連続のスコアレスドロー発進となった。キャンプ中にケガ人が続出し、23日の前日練習中に先発が予想されたGK高木駿(34)の負傷などアクシデントもあった苦しいチーム状況で、就任7年目のペトロビッチ監督(66)が内容より結果を求め、敵地で勝ち点1をもぎ取った。

 

札幌の選手の表情は決して暗くはなかった。直近5戦未勝利(3分け2敗)と苦手な福岡相手に、またも白星は奪えずも、勝ち点1を手にして24年シーズンをスタートさせた。堅守福岡相手にゴールは奪えなかった。ただ、失点もゼロに抑えきった。ペトロビッチ監督は「今の我々の状況を考えればコレクトな結果。アウェーで1ポイント、良しとしなければならない結果」とうなずいた。

絶好機はなかった。前半はシュート1。攻撃が活性化した後半に6本打った。試合運びは指揮官の狙い通りだった。「相手が疲れてきた中でより攻撃的な選手を投入して得点を狙うという意図で交代のカードを切った」と説明。ゴールを捉えられれば大成功だったが、現状のベストを尽くす選択だった。

アクシデント続きで開幕を迎えた。後半途中から出場したFW鈴木、MF浅野はケガから試合4日前に合流したばかりで調整不足。90分戦う体力に不安があった。前日23日の練習では、ミニゲームの最中にGK高木が左膝を負傷。練習中の選手に不安が募るも、MF小林の「集中していこう」などの声掛けで練習を再開し、何とか立て直した。この日、先発したGK菅野は「誰が出ても準備できているグループ」。元札幌の福岡FW岩崎の枠内シュートを好セーブするなど、仕事を果たした。

内容にもこだわるペトロビッチ監督が、開幕に向けて方針を転換。「『どんな形でも勝ち点を取って帰る』っていうミシャのミーティングだった」と菅野。練習試合で猛アピールしたFW大森ら、まだまだケガ人を抱える。それでも新主将MF荒野は「いるメンバーで一致団結していくって意味では、今日のゲームみんな頑張っていた」と前を向く。3月2日アウェーのサガン鳥栖戦は「勝ち点3を目指す」と誓っていた。【保坂果那】

 

○…荒野が札幌下部組織時代からの同期、福岡DF奈良と主将同士で初めて対戦した。お互いキャプテンマーク巻いて先頭で入場。お互い90分戦い抜き、勝ち点を分け合う結果となった。「絶対に負けない」と意気込んでいた試合前のコイントスでは、奈良に軍配が上がり「ちょっと悔しかった」と笑った。試合後は取材エリアで再会し、ハイタッチで健闘をたたえ合った。

 

◆負傷したMF近藤に代わって後半15分から出場したMF浅野 相手の守備が堅いからこそ、サイドを使って起点になるべきだった。最低限勝ち点1を取れたのは、プラスとして捉えたい。