ベガルタ仙台が長崎を2-1で下し、今季初白星をマーク。森山佳郎新監督(56)はJリーグ初勝利となった。

前半アディショナルタイムにFW中島元彦(24)のFKから183センチのDF菅田真啓(26)のヘディングシュートが決まり、1-0。2試合連続の先制点を挙げ、試合の主導権を握った。前節大分戦(1△1)は先制点を奪うも、土壇場で同点弾を献上。だが、この日は違った。後半33分、前節ゴールのMF相良竜之介(21)がペナルティーエリア中央にクロス。FW中山仁斗(32)の豪快なボレーシュートがネットを揺らし、途中出場の2人が貴重な追加点をもたらした。森山監督は「2点目がほしい中で決めてくれたので、ネットが揺れた瞬間、心を揺さぶられた」とたたえた。

昨季は長崎に2戦2敗(0●1、1●2)。いずれも「J2得点王」のFWフアンマ・デルガド(33)にやられた。「フアンマ選手を抑えれば、得点力は落ちる」と警戒。徹底したマークでフアンマには1本もシュートを打たせなかった。後半41分に失点。その後も立て続けにピンチを招くも、辛くも守り切った。試合終了を告げるホイッスルに森山監督は雄たけびを上げ、ガッツポーズで喜びを表した。

次節10日に水戸とのホーム開幕戦を迎える。「宮城に愛されるチームというのが今年のひとつの大きな目標。勝利を届けて、サポーターのみなさんと一緒に喜びたい」と指揮官。アウェー2戦を負けなしでホーム開幕戦へつなげた仙台。サポーターの声援を力にホーム、ユアスタで連勝の喜びを分かち合う。