浦和レッズが5日、第3節北海道コンサドーレ札幌戦(10日、札幌ドーム)に向け、さいたま市内で練習を再開した。開幕戦はマンツーマンの激しい守備のサンフレッチェ広島に屈し、第2節は攻撃が停滞し東京ヴェルディにドロー。GK西川周作(37)は、初勝利につながる攻撃の課題解決に「背後のスペースにボールを送ることは僕から発信していきたい」と、ゴールへの姿勢を強調した。

開幕前のキャンプでは練習試合で無敗。サガン鳥栖に7-1で大勝するなど、攻撃面も躍動していた。だが、リーグが開幕すると、2戦で1得点と攻撃面の課題が顕著に出ている。「課題が出ていることは、非常にチームとしていいこと。自分たちはまだまだなと思いながらこの2試合を終えた。逆にさらに高めていける部分があると思うし、2試合で課題が出たところは長いシーズンで、良かったと言えるようにやっていきたい」。

札幌も開幕の広島同様、マンツーマンの守備が予想される。広島では攻撃の組み立てに苦戦し、ゴールへ前進することができなかった。広島戦を踏まえ「自分がボールを持っているときに、相手が嫌なところにもっと供給しないといけないなと。広島戦みたいに矢印が後ろ向きになるのが一番良くない。自分たちの一番前を見て、そこに出せれば。そこはGKから発信して示す必要がある。気づきがあったので。3節で見せたいなと思ってます」。今季初勝利へ、最後方から攻撃の起点になる。【岩田千代巳】