J3アスルクラロ沼津は1-3でJ1北海道コンサドーレ札幌に敗れ、3回戦進出を逃した。

前半10分、自陣左サイドから崩され、ゴール前のこぼれ球を押し込まれて先制点を献上。その後もピッチを広く使った相手の攻撃に苦戦した。加入後初先発となったMF斎藤学(34)が左サイドでドリブルを仕掛けて打開策を探るも、得点には至らず。1度は追いつくも、反撃ムードは一瞬でしぼんだ。

1点を追う後半9分、カウンターから中央を突破したFW赤塚ミカエル(23)がゴール右隅に流し込み、同点とした。だが、1分後に再び失点。同15分にも痛恨の3失点を喫した。2点を追う劣勢から最後まで攻めの姿勢は貫くも、相手の堅固な守備を崩せず、反撃は1点止まり。今季、公式戦7戦全勝だった本拠地・愛鷹で初黒星を喫した。

中山雅史監督(56)は現役時代に、2010年から3シーズン札幌でプレー。指揮官として「古巣」をホームに迎えたが、悔しい敗戦に終わった。「相手はJ1で当然力があるチーム。自分たちがどこまで通用するか」と、燃えていた一戦では今季公式戦最多タイの3失点。J1クラブと真剣勝負した経験をリーグ戦につなげる。【神谷亮磨】