J2清水エスパルスFW北川航也(27)が、偉大な先輩の前で成長した姿を見せる。6日のホーム千葉戦には現役を引退した元日本代表の岡崎慎司氏(38)が来場する。ともに、清水では背番号「23」をつけ、日本代表と欧州クラブでのプレーを経験。尊敬するクラブOBが観戦する試合で4試合ぶりのゴールを決め、チームを連勝に導く。
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清水のエースにふさわしい活躍で勝利に貢献する。3日は静岡市内で調整。北川もフルメニューをこなし、コンディションを整えた。次戦千葉戦には岡崎氏が引退発表後初めて観戦に訪れる。試合前のピッチ上でのあいさつや引退記念グッズの販売など、クラブは歓迎ムード一色だけに「なおさら頑張らないといけない試合」とチームの思いを代弁した。
あこがれの存在の岡崎氏のプレーは、自身が下部組織に所属していた中学時代にボールボーイとして目の前で見ていた。「これからも変わらない」という尊敬の思い。清水では同じ「23番」をつけ、クラブでの活躍が認められて、日本代表入りと欧州移籍を実現させた点も重なる。「自分が目指すべき道を示してくれた方」と、目標にしてきた選手の1人だ。
「次は自分がそういう存在になって、子どもたちに夢や希望を与えたい」。今年1月には岡崎氏と静岡市内の飲食店で偶然会い、「航也がエスパルスを引っ張っていかないといけない」と金言も受けた。その言葉を今季の始動から胸に刻み、ここまで20試合出場でチーム最多9得点。18年以来6シーズンぶりの2桁得点達成も見えている。
チームは前節岡山戦の勝利で3試合ぶりの白星を挙げた。北川は後半にクロスバー直撃のシュートを放ち、ゴールに迫った。「しっかりとネットを揺らさなければいけなかった」と反省しながらも、「あの場所に入っていけるのは自分の強み」とうなずく。
千葉戦は主力2人が累積警告で出場停止。チームの真価が問われる戦いになる。「勝てれば、チームとしての幅も広がる。そういう意味では重要な試合」。レジェンドOBも見守る一戦を制し、上位追走へ弾みをつける。【神谷亮磨】
◆北川航也(きたがわ・こうや)1996年(平8)7月26日、静岡市生まれ。5歳からサッカーを始める。清水ジュニアユースからユースを経て、15年にトップチーム昇格。18年10月に日本代表に初選出され、国際Aマッチ通算8試合出場。19年にオーストリア1部ラピード・ウィーンに移籍。22年6月に清水復帰。Jリーグ通算182試合出場48得点。180センチ、74キロ。右利き。血液型O。
○…千葉戦では来場者の先着1万4000人に「エスパルスバースデーサマーシャツ」がプレゼントされる。クラブの誕生日(7月4日)を記念し、オフィシャルパートナーでもあるスター精密が協賛して制作。袖には同社のロゴがデザインされ、公式マスコット「パルちゃん」のシルエットなどが描かれている。クラブの担当者は「ぜひ、多くの方に来場していただきたい」とPRした。



