アルビレックス新潟がホームでヴィッセル神戸に痛恨の逆転負けを喫し、2連敗となった。0-1の前半31分にFW長倉幹樹(24)がMF谷口海斗(29)の左クロスを頭で合わせて試合を振り出しに戻すと、同36分にFW小野裕二(31)が勝ち越し弾。しかし、何度も突き放すチャンスがあった後半に決めきれずにいると、同28分に一瞬の隙を突かれて同点とされた。そして追加タイム5分過ぎの右CKから決勝点を献上。ラストワンプレーで昨季王者に屈した。

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2-2の後半追加タイム。右CKから決勝点を奪われ、新潟が勝ち点を失った。松橋力蔵監督(56)は「我々らしさを出しながらいいゲームをしただけに、残念な気持ちが大きい。上位にいるチームはあのようなところを逃さない。我々にはまだ甘さがあった」と悔しさをにじませた。

それでも、勝利にはつながらなかったが、随所で“らしさ”を披露した。1-1の前半36分。ラストパスに抜け出した小野が今季4得点目を挙げた。相手GKの左脇下を狙う正確なコントロールショットを右ポスト内側に当て、ゴールネットを揺らした。

この得点は、今夏にJ2徳島から完全移籍で加入した橋本が、針の穴を通すようなスルーパスで演出した。ハーフウエーラインを少し越えたところから、相手の最終ラインを寸断するような鋭いグラウンダーをゴール前に走り込む小野に配球。かねて、パスを受ける前に、次のプレーの選択肢を複数イメージしながら攻め上がり、ゴールの可能性を感じるエリアにラストパスを届けると話していたレフティーの“技”が得点を引き出した。

2-1の後半23分には、ゴールバー直撃の左ミドルを放った。そして左サイドでは日本代表経験者の神戸MF武藤、DF酒井とマッチアップ。「個で守るところとグループで守るところを使い分けたい」と意気込んでいただけに悔しい敗戦とはなったが、橋本が昨季王者を相手に、確かな存在感を示した。【小林忠】