経営不振に陥っている日産自動車がJ1の名門クラブ横浜F・マリノスの株式売却を検討しているとの一報を受け、同クラブの中山昭宏社長が30日、横浜市内で取材に応じた。
日産はマリノス株の約75%を保有する親会社。今回の身売り騒動について否定はしなかったが「今の事実で言うと、日産自動車から正式に何か出たものではないっていう中で、マリノスとして何かオフィシャルに言えるものがないというのが大前提です」と回答した。
72年に創部した日産自動車サッカー部は、木村和司、水沼貴史ら日本代表を多く輩出。93年に10チームで始まったJリーグ開幕時の「オリジナル10」の1つで、これまでJ2への降格は一度もない。だが今季は2度の監督交代を断行し、J1残留圏内最後尾の17位に沈んでいる。そんな状況下とあって、クラブのトップとしてこう口にした。
「まずはご心配をおかけしていることに対してはお詫びの気持ちを持っていますけど、ただクラブとして言えることは、繰り返しになりますけど、やっぱり日産自動車のサッカー部から我々が大事にしてきたものが今、クラブの財産になっている。その財産が我々の価値になっていて、その価値を支えてくださっているのはマリノスのファン・サポーター、ステークホルダー、ポートナー、スポンサーのみなさまです。なので、その根幹はマリノスとしては必ず守っていく。一瞬一瞬たりともぶらさず、そういうアイデンティティーだったり、クラブのブランドだったり、うちのクラブのフィロソフィーもそうですけど、ああいうものは守っていきます。そこは一つお伝えしたいことです」
そして何より優先すべきこととして「J1残留」を誓った。「今は一戦一戦やっていくというところに集中したい。そこはブレずにやっていきたいというふうに思っています」と言葉に力を込めた。



