経営不振に陥っている日産自動車がJ1の名門横浜の株式売却を検討しているとの一報を受け、同クラブの中山昭宏社長(58)が9月30日、横浜市内で取材に応じた。否定はしなかったが「何かオフィシャルに言えるものがないというのが大前提」と回答した。
日産はマリノス株の約75%を保有する親会社。今年5月に日産のイバン・エスピノーサ社長がマリノスの活動継続を公表したことを踏まえ「事業計画に対するサポートをしてくれています。ゆえに、そういう(株式売却の)結論になるっていうのは違うかなと思います」と見解を述べた。
なお、日産とイングランド・プレミアリーグのマンチェスターCなどを擁する英シティー・フットボール・グループ(CFG)のグローバル・パートナーシップ契約は6月末で終了。マリノス株の約20%を保有するCFGとの関係性も注目される中で「シティーのサポート、我々が活用できるリソースというのは変わらない」とも強調した。
93年に10チームで始まったJリーグ「オリジナル10」の1つで、これまでJ2への降格は1度もない。だが今季は2度の監督交代があり、J1残留圏内ギリギリの17位に沈む。そんな状況下にあっての騒動。クラブのトップとして、ファン・サポーターへのおわびの言葉も口にした。その上で「日産自動車サッカー部から我々が大事にしてきたものがクラブの財産になっている。その価値の根幹は必ず守っていく。そこは一つお伝えしたい」。そして何よりも優先すべきことに「J1残留」を掲げ「1戦1戦そこに集中したい」と言葉を結んだ。【佐藤隆志】



