町田FW藤尾翔太(24)が、2ゴールでクラブ初タイトル獲得の立役者となった。前半6分に左からのクロスを頭で合わせて先制弾。後半11分には思い切った左足のシュートでチーム3点目を決めて、初Vを決定的なものにした。今季は守備的なポジションで起用されることもあったが、得意のポジションを取り戻して、大仕事。町田に歓喜の瞬間をもたらした。

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難敵神戸のゴールネットを2度揺らして、ヒーローになった。藤尾は、前半6分にMF中山が左からクロスを入れると、神戸GKのパンチングをおそれず、飛び込んで先制ヘディング弾。後半にはMF林からのパスを受けて追加点も決めた。後方からのパスに「背中でゴールを感じていた」。FW相馬の動きに気を取られたDFの隙を逃さず左足で蹴り込んだ。「とにかく足を振れ」。試合前に黒田監督が発した言葉を意識したファインゴールだった。

今季リーグでは開幕から10戦途中出場が続き、FWではなくウイングバックで起用される試合もあった。そんな中、6月11日の天皇杯2回戦、京産大戦がターニングポイントになった。後半41分に決めた同点弾で自信を取り戻し「あの日をきっかけに、FWやらせてくれと言った」。本来の仕事を直訴して、ストライカーの座を取り戻した。

後半20分に交代した際には大歓声を受け「スタジアムを眺めながら、決勝の雰囲気、楽しかったなと思いながら出た」。今大会5得点で得点王にも輝いた背番号9は「僕がゴールを決めて優勝させることをイメージしていた。本当にうれしい」。町田の歴史に残る初タイトル獲得の喜びをかみしめた。【永田淳】

【天皇杯】町田初優勝 藤尾の2得点含む3点快勝 神戸の反撃及ばす/スコア詳細