Jリーグ初期から隆盛を誇る王者鹿島アントラーズに対し、J1初昇格した水戸ホーリーホックが挑んだ「茨城ダービー」。新参クラブが一丸となって猛攻に耐え、PK戦を制した。退場者を出した上、90分での勝利目前で追い付かれる展開を経ての歓喜。樹森監督は「僕らの価値を上げられた」と誇った。
1点リードの後半14分、DFダニーロが2度目の警告で退場となったが、GK西川は「1点を守り切るという意思統一ができた」。4バックから5バックに変更し、ほぼ自陣に張り付いて鹿島の攻めをはね返し続けた。
金星がちらついた後半追加タイムにペナルティーエリア内で大崎が痛恨のハンド。PKを決められ、最終盤に追い付かれたが「切り替えてしっかり勝ちにこだわろう」(樹森監督)と揺るがない。PK戦はその大崎が最初のキッカーで成功させ、流れを引き寄せた。大崎は「自分がPKを与えたことを除けば、百点に近いゲーム」と笑った。
2024年度の売上高は鹿島の72億円に対し、水戸は12億円余り。歴史も財力も大きな差がある相手と堂々と渡り合った。先制ゴールの渡辺は「食らいつき、ライバル視していくことで自分たちも引き上げられる」と、プライドをにじませた。(共同)



