FC町田ゼルビアが薄氷を踏む勝利を挙げ、アジア王者にあと1勝と迫った。相手のシャバーブ・アルアハリ(UAE)に2度、ゴールネットを揺らされたが、VARチェックからのオンフィールドレビューで共にノーゴールとなった。

後半19分、CKからの2次攻撃を受け、クロスボールからMFギリェルメ・バラにヘディングシュートを決められた。1-1の同点かと思われたが、バラの体が半分前に出ておりオフサイドとなった。

そして後半追加タイムの46分、町田が中村帆高を下げて望月ヘンリー海輝に交代した直後のプレーで、素早い攻撃を受けてバラにミドルシュートをたたき込まれた。

黒田剛監督ら町田ベンチは猛抗議した。というのも、望月がまだピッチに入りきらないタイミングで相手はスローインを初めてプレーを再開。ロングボールで左へ展開し、素早くバラにつないで強烈なシュートが決まっていた。

VARチェックが入り、エバンス主審はオンフィールドレビューに走る。映像には確かに望月がまだピッチに入っていない状況でスローインが始まっており、ゴールは取り消された。

判定を覆されたアルアハリ側は逆に猛抗議し、暫くプレーが止まった。そして12分を越える長いアディショナルタイムの末、町田は勝利した。

DAZNのインタビューで岡村大八は「苦しいゲームになりましたけど、VARに助けられたゲームだったかなって思います」と安堵(あんど)した。

2つの判定は正しいものだった。ただ映像という強い味方がなければ、人間の目では追いきれない場面。特に後半アディショナルタイムのものは、1秒強ほどのフライングだった。

試合終了後、敗れたシャバーブ・アルアハリのスタッフ、選手がエバンス主審に詰め寄りピッチ上は大混乱となった。

一方で前半40分には、FW相馬勇紀が相手の足がかかって倒されて得たPKが、オンフィールドレビューで判定が覆っていた。

【動画】町田、VARに救われる…交代選手ピッチ入り前にスローイン