天皇杯で1日に初優勝した東京DF今野泰幸(28)が、J1で覇権奪回を目指すG大阪に移籍することが2日、関係者の話で分かった。日本代表の守りの要でもある今野と両チームが条件面などで基本合意した。契約は複数年で、近く発表される見通し。

 ザッケローニ監督が指揮を執ってからの日本代表ではただ1人の全試合フル出場を続ける今野は宮城県出身で、宮城・東北高を卒業した2001年に当時J1の札幌でプロデビュー。04年からプレーするFC東京では11年シーズンに主将として引っ張り、チームはJ2優勝でのJ1復帰と天皇杯制覇を果たした。

 日本代表ではU-23(23歳以下代表)で04年アテネ五輪に出場。05年からフル代表で、10年W杯の16強進出と昨年のアジア杯制覇に貢献した。

 新シーズンをジョゼカルロス・セホーン新監督の下で迎えるG大阪では、課題の守備力強化の中心選手として期待される。