浦和の元ゼネラルマネジャー(GM)で現在、ホームタウン推進本部の本部長を務める中村修三氏(51)が、退団して日本協会入りすることが16日、分かった。協会から今月中旬に打診を受け、早ければ7月までに浦和を退団。同時期に協会内で新設される女子代表チーム強化部門の責任者に就任する。協会は現在、契約期間などの諸条件を煮詰めており、中村氏も前向きに検討。同氏から報告を受けたクラブ側も本人の決断を尊重する方針だ。

 中村氏は、浦和の前身・三菱重工サッカー部でプレーし、広報部長や強化部長などを歴任。06年からはGMとして主にトップチームの選手補強や強化に尽力し、同年のリーグ初優勝や07年アジア・チャンピオンズリーグ制覇に導いた。昨季は経営企画室副室長を務め、競技普及やなでしこリーグで初優勝した浦和レディースの強化を担った。

 日本協会では11年の女子W杯(ドイツ)へ向けて、各年代の代表選手の強化や育成、環境整備などに力を入れる方針。7月にはW杯プレ大会としてU-20(20歳以下)W杯も開催されるため、クラブレベルで男女ともにトップチームのマネジメント経験がある中村氏の手腕に期待している。