山形は25日、宮崎市での3次キャンプを打ち上げた。前日24日に実施した練習試合(対広島)の疲労のため、ランニングと体幹メニューだけで引き揚げた。

 広島戦で主力組の後半から出場したDF石川竜也(31)もリラックスした表情を浮かべていた。体調不良で22日の午後練習と翌日の午前練習を回避。出場が危ぶまれていたが、開幕戦までのラストゲームのため強行出場。「45分だけ出る予定だった。出て感覚を確かめたかったので」と意図を明かした。

 「不動の左サイドバック」として君臨するレフティー。今年も持ち味のFKは衰え知らずで、12日の長崎・国見高戦、16日のJ2北九州戦でゴール。対国見では間接FKが直接入ったため、ノーカウントになったが2分の2、決定率100%と抜群の安定感を誇る。

 不安なのは日程だ。この日から、27、28日のオフをはさんで4日間ボールに触れない可能性が出てきた。生命線であるキックの感覚がずれる危険性もある。「でも来週はいつも以上に蹴る予定だから大丈夫でしょう」。山形を支えるプレースキッカーは、地元・静岡での最終調整で開幕戦(対川崎F=3月5日)に間に合わせる。【湯浅知彦】