エースFWネイマールがけがから復帰し、一体感をさらに強めるブラジルが体力面で優位か。

ブラジルはW杯史上初めて登録メンバー26人全員を起用。一方、先発メンバーをほぼ固定し、日本との決勝トーナメント1回戦で120分間戦ったクロアチアは消耗が激しい。過去の国際Aマッチ通算対戦成績もブラジルが3勝1分けと負けなしだ。

最多6度目の優勝を狙うブラジルは決勝トーナメント1回戦で韓国に4-1で大勝。ネイマールがペレ、ロナウドに続き、ブラジル史上3人目となるW杯3大会連続ゴールを達成した。そのゴール後のパフォーマンスに象徴されるように、チチ監督の下、チームは一致団結。負傷者の多さが心配されたが状態は上向きで、今大会は特にFWビニシウスのいる左サイドからの攻めが威力を見せる。

クロアチアは右サイドバックのDFユラノビッチがビニシウスの対応に追われそう。そこをカバーする37歳の主力MFモドリッチがどこまで回復できるか。前回ロシア大会では3試合連続で延長戦を戦って決勝に進んだが、その精神力の強さを今大会も見せたいところ。20歳のDFグバルディオルを中心にブラジルの猛攻をしのぎ、日本戦で見せたようなクロス攻撃でゴール前の高さを生かしたい。