アフリカのルワンダリーグで、正式に魔法が禁止となった!?

 英ミラー紙(電子版)によると、発端は12月16日のムクラ-レイヨン・スポーツ戦。

 1点を追うレイヨン・スポーツは試合中盤にFWカマラのシュートがバーを直撃。するとカマラはそのままゴールへ向かって走り、左ポスト根元付近の芝に、何らかの物体を突き刺した。

 これを見た相手GKは激怒。カマラを激しく追い回し、主審も同FWにイエローカードを提示した。

 しかし、直後にヘディングでカマラの同点ゴールが生まれてしまった。

 GKが怒ったのは、カマラが魔法を使ったと考えたから。ルワンダではこれまでにもサッカーの試合で魔法が使われたとされる事象が数多くあり、この試合では実際に劇的な同点ゴールも決まってしまった。そのためルワンダ協会も魔法を禁じることを決断した!? という。

 ミラー紙によると今後、魔法を使ったとみなされた選手は10万ルワンダ・フラン(約1万4300円)の罰金を科されることになった。また魔法を使ったクラブについては290万ルワンダ・フラン(約41万4000円)の罰金となる。

 ルワンダ協会のケイランガ副会長はこの罰金について「厳密に言うと、協会として魔法そのものに対する罰則はない。なぜなら世界のどこにおいても魔法が試合に影響を及ぼしたという証拠はないからだ。ただ、そのような(魔法をかけたとされる)行為が相手チームとの暴力的ないさかいを引き起こすため、罰則を設けることにした」と説明した。

 文化の違いといえばそれまでだが、世界は広いとあらためて思わされるニュースだ。筆者も草サッカーの試合で魔法を使ってみようかな。

 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)