3月12日に行われた欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第2戦で、マンチェスター・シティーにアウェーで0-7という屈辱的大差で敗れたシャルケのファンに、さらなる悲劇が訪れた。

地元紙「デア・ベステン」電子版によると、現地へ応援に駆け付けたシャルケファンの男性が、ドイツへ戻るためマンチェスター発デュッセルドルフ行きの飛行機を利用。しかしその飛行機は、シャルケのライバル、ドルトムントのスポンサーを務めるユーロウイングス社のもので、さらに“特別仕様”だったという。つまり、機体はドルトムントのチームカラーである黄色と黒でペイントされ、さらに同クラブのロゴも描かれていた。

追い打ちをかけられたこの男性ファンはデア・ベステン紙に対して「これ以上の悲劇はない。飛行機に乗りたくなかったし、予約変更が可能ならば空港に残りたかった」と話している。しかし同紙によれば、最終的に男性も観念したのかこれに搭乗し、予定していた空の旅に向かったようだ。

ただし、怒りが完璧に収まることはなかったのだろう。この男性ファンは、自身のフェイスブック上で「シャルケの人間としては、公衆の面前で笑われたような気分だ」と記しており、また大衆紙「ビルト」の取材に応じた際にも「ユーロウイングス社にメールで苦情を送った。あの機体に乗っていた人間の70%はシャルケファンだったんだ。もう2度と起きてほしくないね」とコメントしている。