フランクフルトのMF長谷部誠(33)とMF鎌田大地(21)がそろって開幕戦に先発出場した。アウェーでのフライブルク戦に臨み、0-0で引き分けた。

 長谷部は3月上旬以来のリーグ戦復帰を果たし、3バックのセンターでフル出場。J1サガン鳥栖から加入した鎌田は2トップの一角に入り、後半22分までプレーした。

 長谷部は普段通りシンプルでミスの少ないプレーを見せた。前半40分、FKの交錯プレーで顔をぶつけて、しばらくうずくまったが、問題なくプレーを続行。この日は縦に出したくてもパスコースがない場面が多く、サイドチェンジのパスがそのままサイドラインを割ることもあった。守備では相手カウンターにも正確なポジショニングで対応し、決定機をほとんど許さなかった。

 一方の鎌田は慣れないポジションということもあり、全体的にいい形でボールを受けられる場面はあまりなかった。前半45分にはペナルティーエリア付近でボールをもらい一瞬フリーになるが、シュートには持ち込まずMFチャンドラーへのパスを選択。後半5分には、MFガキノビッチが左サイドを抜け出したシーンでゴール前にいち早く飛び込んだが、パスはファーサイドへ流れた。さらに同11分には左サイドのDFウェレムスへのパスがそのままサイドラインを割るなど、まだ息の合っていないところが見えた。

 試合は、前半17分にフライブルクがゴールするが、ビデオ判定でオフサイド。その後は両チームともミスパスがあり、いい形でチャンスに持ち込めない。結局、最後までゴールは生まれないままスコアレスドローに終わった。(中野吉之伴通信員)