MF香川真司が所属するドルトムントは、アウェーでレーバークーゼンと1-1で引き分けた。

 前半30分に先制されたが、同41分に相手DFナシメンが一発レッドで退場。数的優位に立ち、後半28分にMFヤルモレンコが同点ゴールを決めた。

 ベンチスタートの香川はMFカストロの負傷にともない前半44分という早い時間に途中出場。直後の同45分、左サイドでDFをかわし、中に持ち替えたところでシュートを放ったが、ボールはコーナーフラッグ方向へ。さらに後半23分には左からDFゲレイロが入れたセンタリングを右足アウトサイドで流しぎみに合わせるも、相手DFにブロックされた。シュート2本は、ゲレイロやヤルモレンコと並び、ドルトムント内で最多タイだった。

 香川は「10人になった中で入ったので、得点を求めようと。(相手が)1人少ない中で(の引き分け)ということを考えた中で、残念です」と不発に終わったことを悔やんだが、「負けなかったということをプラスにとらえていきたいですし、次またチャンピオンズ(リーグが)あるので、時間はないと思ってるので、切り替えて年内やりきるだけです。しっかりと1人1人が今日できたこと、課題も含めて、整理して次の試合に臨みたいと思います」と前を向いた。

 W杯(ワールドカップ)の組み合わせ抽選に関しては「僕たちは第4ポットなので、常に相手が格上っていうことはわかりきったこと。だからどこが来ようと、僕たちはやる覚悟で臨みたいと思っていた。こういうチームとやることになって、僕たちは初戦に向けてまずは良い準備をするだけですし、おそらくこれから周りがいろんなことを、過去のデータを含めて話しだすと思いますけど、僕たちは目の前の自分たちのことに集中して。相手が強いのは間違いないので、良いドローなのか悪いドローなのか分からないですけど、しっかり自分たちのことを考えて集中してやるだけなのかなと思います」とコメントした。また、代表を外れ、スタンド観戦した欧州遠征については「すごく客観的に見れるところはすごくあったので、その中で感じた課題っていうのは、たくさんあったと思うし。本当に時間はないですし、みんなで集まれる時間もないんで、どれだけみんなが危機感を持って、あの欧州遠征を含めて、やり続けるのかっていうのがすごく大事になってくると思う。それを1人1人がどうやって自覚して、覚悟を持って日々やり続けるかが本当にW杯で出ると思っているので、そのスタンスを崩さずに自分はやっていくだけだと思います」とした。

 ドルトムントは6勝4分け4敗の勝ち点22で6位。