ドルトムントMF香川真司(28)はフライブルク戦にフル出場し、前半9分に先制点を挙げた。2試合連続ゴールで今季5点目。豪快なジャンピングボレー弾だった。試合は2-2で、リーグ後半戦3試合連続の引き分け。チームは首位Bミュンヘンに勝ち点19差の5位としている。

 鮮やかなゴールだった。前半9分、味方のシュートがはね返され、相手DFに当たったボールが浮き球となって香川の前へ。「うまくこぼれてきたので、ふかさないように」と、絶妙のタイミングで跳んで、右足でたたき込んだ。

 「何より結果を出すことが大事」と、6試合連続フル出場に加え、2戦連発と手応えはあるはずだ。同時に「こういう流れをつかみきる、確固たるものにするためには勝たないと」と続ける。勝ち星にはつながらず「ホームなので絶対に勝たないといけない試合だった」と悔しがった。

 この日は左の攻撃的MFで先発し、選手交代に伴って右へ移ったり、ボランチを務めたり、さまざまな役割を果たした。「ただ、個人的な流れを継続するためにも、また次の試合も(得点)取れるように」とゴールへの意欲は隠さない。昨年11月の日本代表メンバーからは外れており、代表復帰のためにも結果を出し続けたいところだ。(鈴木智貴通信員)