MF宇佐美貴史、FW原口元気が所属するデュッセルドルフは、ホームでビーレフェルトに4-2で逆転勝ちした。

 脳震とうによる離脱から復帰後、3試合連続での先発となった原口は後半12分、宇佐美の右CKにファーサイドで合わせ、これがチーム2点目につながった。さらに同17分、タメを作って右へボールを送り、宇佐美のシュートをお膳立て。終了間際のロスタイムに、3枚目の交代枠でベンチに下がった。

 脳しんとうから最初の2週間は何もできない状態で「もどかしかったし、すごいイライラしました。10日間はホテルの暗い部屋にずっと閉じこもりきりだった。やることないし、しんどかった。いつ終わるんだという恐怖心もあった。普通だったらこんなに長引かないところがすごい長引いた」と、苦しい胸の内を明かした。「復帰してからもずっとめまいが残った」が、「全然100%じゃない状態で2試合ぐらい使ってもらえたっていうのは、僕にとってデカかった」とし、「今日は自分の中でチームに貢献できるかなぐらいな感覚にはなりました。やっとサッカーできるなって感じです」と笑顔を見せた。

 日本代表には同僚の宇佐美とともに選出された。「共存できたらいいと思う。だってこのチームでしっかりやれているから。できたら一緒に出たい」と期待を寄せた。