フローニンゲンの日本代表MF堂安律(20)が攻撃の軸として存在感を見せた。

0-0の後半40分、スルーパスから決定機の起点となった。パスを受けたDFゼーファウクがクロス。ゴール正面で味方がシュートしたが、相手DFにブロックされた。

このプレーからフローニンゲンの攻撃にスイッチが入り、同42分にはクロスからFWマヒがダイビングヘッドを決めて先制。だが、チームは直後に追い付かれ、後半ロスタイムに勝ち越し点を許した。

悔しい逆転負け。3試合ぶりに敗れたが、堂安自身の調子は良かった。「体は動いていた。後半も全然、自分は疲れていなかった。悔しい」。後半、先制点の直前にはスルーパスで好機を演出。「ああいう展開が後半は少なかった。もっとアグレッシブにやっていきたかった」と反省した。

次はアジア杯前、最後のリーグ戦。チームは16位と乗り切れていないが、自身は「体のキレは本当に良かった」とうなずく。

「しっかり勝ち点3を取れるように準備したい。正直、下を向いている時間はない。(逆転負けで)今までにない暗さがチームにある。でも、個人的な考えだけど、アジア杯がある中で、僕自身、下を向いて1日を無駄にするわけにはいかない」と立場は把握している。

年内最後の公式戦でも自身を高め、万全の状態で代表に合流するつもりだ。