トルコ1部ベシクタシュのMF香川真司(29)は、スポーツニュースの番組に出演し、51歳で現役を続けているカズを例え「行けるだけ、行きたいです」と、長期にわたり現役を続けたい意向を明かした。8日付のトルコメディア「ハベル1903電子版」が報じた。

番組内で香川は、サッカーを始めてから現在、そして将来について多くを語った。5歳の時に「その当時から日本でプロリーグ(Jリーグ)が新しく始まり、影響を受けました」と、サッカーを始めたキッカケを明かし「FWが好き。特に中央でのプレーが好きだった」とコメント。サッカーを始めてからずっと司令塔としてのプレーが好きだったことを話した。

子どもの時から「夢はスペインリーグでプレーすることだった」と、今も変わらず夢を追いかけている。今冬の移籍でも目指していたが、結果はトルコの名門へ移籍。「現実と向き合っていかなければいけない。今はここでチームに貢献して、成功しなければいけない」と決意表明した。今季限りでの期限付き移籍だが「今後のことは、まだわからない」と、ベシクタシュのプレーに集中している。

最初の海外移籍となったドルトムントでは、クロップ監督(現リバプール監督)の下、中心選手として移籍1年目から2連覇に貢献した。同監督との出会いが、サッカー人生で大きな影響を受けたという。「クロップ監督と出会ってから、さらに成長することができた。僕にとって、とても重要な手助けとなり、今でも感謝しています」と、かつての恩師について語った。

ベシクタシュのサポーターについては「サポーターの皆さんの、応援を常に感じます。ここに到着してすぐに、サポーターの皆さんは僕を温かく迎え、応援してくれて、とてもうれしかったです」と感謝した。さらに「だから、僕も喜んでもらえるように、一生懸命プレーしていきたいと思います」と声援への恩返しを誓い、「日本でのベシクタシュ・サポーターが増えてくれることを願っています」とも話した。

1月31日に移籍したばかりで、現在はホテルが生活の拠点となっている。「何もないオフの日は、部屋で過ごしています。ホテル住まいですので、部屋で休むか、フィットネスでトレーニングするか。トレーニングが好きなので」と、オフの生活を明かした。

ドイツからの移籍で言葉も変わる。「トルコ語は難しい」と話しながらも「海外での生活、トルコでの生活に困ることはそんなにないと思います」と前向きに捉えている。街の印象については「退屈する街ではないので、これから楽しみです」と話した。

デビュー戦では途中出場で2得点を挙げるなど、鮮烈デビューを果たしたが、目標については「目標とするゴール数などは特にない」と、数字にこだわっていないという。「できる限り、チャンスがあればゴールとアシストをしたい」と自身の力を最大限に発揮することを目標に定めた。

今後のサッカー人生について「できる限り、長くプレーし続けたいと思っています」と、引退についてはみじんも考えていない。その理由として「日本には、51歳で現役を続けているサッカー選手がいます」。尊敬する大先輩「カズ」の存在が影響している。デビュー戦の1点目は、カズの得意技「またぎフェイント」からのシュートでゴールを奪った。現役を「行けるだけ、行きたいです」と力強く語った。

「もし、サッカー選手にならなかったら、何をしていた?」との質問には「想像できない。他に考えたこともないですから」と、サッカー以外は考えていなかったという。

最後に、番組の企画として「自身が考えるベストイレブン」を発表し、メッシ(バルセロナ)、ロナウド(ユベントス)、ネイマールとエムバペ(ともにパリサンジェルマン)ら超攻撃的でスーパースター勢そろいの陣容を組んだ。自身が入っていないとの指摘に「僕はベンチです」と笑いながら答えた。

香川の選ぶベストイレブン

GK

ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)

DF

キミッヒ(Bミュンヘン)

セルヒオラモス(レアル・マドリード)

ファンダイク(リバプール)

アルバ(バルセロナ)

MF

ブスケツ(バルセロナ)

デブルイネ(マンチェスター・シティー)

FW

メッシ(バルセロナ)

ロナウド(ユベントス)

ネイマール(パリサンジェルマン)

エムバペ(パリサンジェルマン)