リバプールがトットナムとのイングランド対決を2-0で同大会7度目となる同国対決の決勝戦を制して、2004-05年シーズン以来となる6度目の優勝を飾った。

昨季、Rマドリードに1-3で敗れて準優勝に終わったリバプールは、負傷離脱していたFWフィルミノが復帰し、22得点でプレミアリーグ得点王に輝いたサラーとマネの2人を含めた最強3トップが先発に名を連ね、考えられる最高の布陣で挑むことができた。

開始25秒、いきなりビッグチャンスが訪れた。マネがペナルティーエリア内左からクロスを挙げると、相手のハンドを誘発してPKを獲得。これをサラーが得意の左足でど真ん中に決めて、開始2分で先制点を奪った。データ会社Optaのツイッターによると、開始1分48秒(記録は2分)での得点は、2004-05年シーズン(イスタンブールの奇跡)のマルディーニ(ACミラン)がリバプールから挙げた開始50秒に次ぐ、決勝戦史上2番目に早い得点となった。

1点を先行して迎えた後半は、13分に負傷明けのフィルミノに代えてFWオリギ、4分後にはMFワイナルドゥムに代えてMFミルナーを起用。リードしている展開も、クロップ監督は早めの選手交代を決断した。縦への素早い攻撃でミルナーの惜しいシュートなどチャンスを作るが得点を奪えなかった。

追加点を挙げられない展開が続いたが、終了間際に右CKから最後は途中出場のオリギが左足で試合を決定付ける追加点を挙げた。守ってはリーグ最少22失点(38試合)と、DFファンダイクを中心とした堅守を誇る守備陣が無失点に抑えた。

昨季決勝のリベンジを果たしたリバプールは、トルコの地でACミラン相手に3点差からMFジェラードらの得点で追いつき、PK戦の末に優勝した「イスタンブールの奇跡」以来、14季ぶり6度目となる悲願の優勝を達成した。