マジョルカに所属する日本代表MF久保建英(18)は、2-0で勝ったホームでのエスパニョール戦で3試合ぶりのベンチスタートになったが、1-0の後半12分からピッチに立った。

厳しいマークもありドリブルが不発。チャンスを作ることは出来なかったが、9月1日のバレンシア戦で初出場した久保にとっては、6試合目での出場で初白星となった。

これまでの右MFではなく左MFで起用され、ピッチに入った瞬間、割れんばかりの歓声と「久保コール」が起きた。リードを保つ試合展開的に、久保は守備に回る場面が多く、ボールが入る数は少なかった。また、ボールを受けた場合も激しいチャージを受けて簡単に前を向かせてもらえず、何度もファウルを受けた。

そんな中でも、同40分にパスを受けた後、冷静な股抜きパスを披露して観衆を沸かした。攻撃で光る場面は少なかったが、途中出場時の大歓声を見る限り、久保への期待は非常に大きなものに感じられた。

チームは前半37分に右クロスをFWブディミルが腹で押し込み先制点を奪取。後半28分にはMFセビリアが相手のクリアミスを左足で決めて加点して2-0で勝ち、8月18日に行われたホームでエイバルとの開幕戦(2-1)以来、今季2勝目を挙げた。

(高橋智行通信員)