【マドリード=高橋智行通信員】初優勝を狙うマンチェスター・シティーが、敵地で最多13度優勝のレアル・マドリードに2-1で逆転勝ちした。マンチェスターCのジョゼップ・グアルディオラ監督(49)とRマドリードのジネディーヌ・ジダン監督(47)の監督初対決としても注目された一戦。グアルディオラ監督の采配が見事に的中し、1点を追う後半33分にガブリエルジェズスが決め、同38分にデブルイネのPKで勝ち越した。第2戦は3月17日に行われる。

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マンチェスターCが鮮やかに逆転した。試合終盤のわずか5分間で2ゴール。後半の選手交代と布陣変更で流れを引き寄せた。采配が的中したグアルディオラ監督は「(Rマドリードの本拠地)ベルナベウで90分間ゲームを支配することはできないし不可能だが、とてもいいパフォーマンスだった」と、してやったりの表情で振り返った。

指揮官は先発布陣に細工を施した。リーグ戦でチーム最多16得点のアグエロと11得点のスターリングを控えに回し、センターFWのガブリエルジェズスを左サイドで起用。先制点は許したが、後半28分にスターリングを投入して流れを変えた。同33分に本来のセンターFWに戻ったガブリエルジェズスが同点。その5分後には途中出場のスターリングが決勝PK獲得し、試合をひっくり返した。

欧州CLを3連覇した経験のあるジダン監督とは初対戦だったが、「ベルナベウで勝利することは大きな満足感だ。なぜなら我々にとって、このことは日常ではないからね」と喜んだ。

財務規定に違反したとして来季から2年間、欧州CLなどの欧州サッカー連盟(UEFA)主催大会への出場が禁止された。今季のプレミアリーグでは首位リバプールと勝ち点22差で優勝はほぼ不可能な状況。クラブ初のCL制覇へ。今大会に懸ける思いは強い。