マンチェスターUに所属しているフランス代表ポール・ポグバ(27)は来季、レアル・マドリード入りを最優先に考えているとスペイン紙アスが6日に報じた。

ポグバはRマドリードのジダン監督が以前より強く望む選手であり、同クラブが獲得に動くのは3度目となる。1度目はジダン監督が初就任した2016年、2度目は昨年夏だった。

ポグバの契約が2021年6月までである一方、マンチェスターUは1年間の契約延長ができる権利を保有している。権利を行使すれば、ポグバが不満を募らせることは必至。そのため、マンチェスターUは今夏、同選手との話し合いを行った後で契約延長するか、売却するかの2択を迫られることになると伝えた。

現状では、ポグバが契約延長およびユベントスからのオファーを受けるのではなく、Rマドリードとの契約を優先させることを望んでいると報じている。

また、獲得に向けてRマドリードにとって有利となるのは、新型コロナウイルスの影響を受け、移籍金の値下がりが濃厚であること。マンチェスターU内ではこのような状況に陥る前に、1億1500万ユーロ(約138億円)で放出すべきという意見が出ていた。だが実行しなかったため、今夏放出する場合、1億ユーロ(約120億円)を大幅に下回る金額で手放すことになると推測されている。

さらにポグバが今シーズン、度重なる足首のケガに泣き、わずか8試合にしか出場していないことも大きく影響するだろうと伝えた。

ポグバの代理人を務めるライオラ氏の存在も、Rマドリードにとって大きなアドバンテージになっているという。同氏は昨年夏にパリサンジェルマンからGKアレオラを同クラブへ期限付き移籍で入団させた。その際にRマドリードのゼネラルディレクターを務めるサンチェス氏との関係性が強化されているためと報じている。

現時点で、Rマドリードとライオラ氏はともに、新型コロナウイルスの影響により「移籍市場が停止中」と認識しつつも、ポグバの入団が大きく近づいていると見ている。

(高橋智行通信員)