バルセロナは、インテルミラノのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス(22)の獲得で合意に達したと、スペイン紙スポルト電子版が5日に報じている。

同紙によると、バルセロナはインテルミラノとの話し合いが進み、すでに6000万ユーロ(約72億円)と、2人の譲渡という内容で合意に達したという。両クラブとも具体的な名前を出していないが、その候補としてMFラキティッチ、MFビダル、DFウンティティ、MFアレニャーやDFセメドが挙がっている。

マルティネスは2023年まで契約が残るものの、すでにバルセロナへの移籍希望の意思をクラブ首脳陣に伝えたと言われる。契約解除金は1億1100万ユーロ(約133億円)に設定されている。選手の年齢や実力を考慮した場合、欧州のビッグクラブにとっては妥当な金額となっている。だが、新型コロナウイルスの影響を大きく受ける今夏の移籍市場では、どのクラブにとっては簡単に支払える金額ではないと伝えた。

中でもバルセロナは選手の給与削減の他、クラブ職員に対してERTE(一時解雇調整)を申請し、国から援助を受けている。財政面で非常に苦しい状況のため最初は、9000万ユーロ(約108億円)+1人の譲渡で交渉していたが、金額が高すぎたため譲渡を2人に増やして移籍金を下げたとスポルト紙が伝えている。(高橋智行通信員)