レアル・マドリードは今夏、替えの効かない守備的MFカゼミロ(28)のバックアップを探しており、4選手を候補に挙げているとスペイン紙マルカが7日に伝えている。

昨年夏にマルコス・ジョレンテがアトレチコ・マドリードに移籍したため、カゼミロは今季のフル稼働を余儀なくされている。そのためジダン監督は現役時代にRマドリードで一緒にプレーしたマケレレのような守備的MFと契約することでクラブと合意し、カマヴィンガ(レンヌ)、カンテ(チェルシー)、スマレ(リール)、チュアメニ(モナコ)のフランス人MFが候補に挙がっている。

その中で最も若いレンヌの17歳カマヴィンガが最有力候補となっている。しかしフランスリーグの中止が決定し、レンヌが来季のチャンピオンズリーグ出場権を獲得したことにより、契約が容易ではなくなったという。また移籍金は6000万ユーロ(約69億円)を下回ることはないと推測されている。

カンテ(29)は以前よりジダン監督のお気に入りの選手である。Rマドリードはレスター時代から動向を追っているが、今やフランス代表でワールドカップ(W杯)王者にも輝き、欧州を代表する守備的MFに成長したため、獲得はより困難を極めるとみられている。移籍金は8000万ユーロ(約92億円)。

スマレ(21)はリールで今季、素晴らしいシーズンを送り、獲得候補として名前が浮上した。リバプールのクロップ監督が欲しているだけでなく、マンチェスター・ユナイテッドも興味を持っているため移籍金は決して安くない。実際、ウルバーハンプトンが昨年夏に4000万ユーロ(約46億円)のオファーを出したが断られている。フランス紙レキップによる市場価値は6000万ユーロ(約69億円)と見積もっている。

ドイツの移籍情報サイトによると、チュアメニ(20)の市場価値は1500万ユーロ(約17億2500万円)と他の3選手よりも安い。今季は思うようなパフォーマンスを披露できていないものの、Rマドリードはその若さに期待しているとのことだ。

ジダン監督と同じフランス人の4選手が候補に挙がる中、Rマドリードは来季、カゼミロの負担を軽減するために早急の補強が必要となっている。

(高橋智行通信員)