スペイン紙マルカは17日、レアル・マドリードの下部組織が世界のトップリーグに多くの人材を輩出し、おそらく世界最高だと伝えている。

ラ・ファブリカ(Rマドリードの下部組織の愛称)出身には選手や監督だけでなく、スポーツディレクター(SD)に務めている。総勢約200人が世界中のクラブで現在活躍しており、Rマドリードのブランドを確立している。

選手ではスペイン1部の16クラブに48人がプレーし、2部にも17クラブで55人が所属している。スペインのプロリーグ全42クラブ中33クラブに在籍し、75%のクラブでRマドリードの下部組織出身選手が活躍している。

1部ではRマドリードが7人(カルバハル、ルーカス・バスケス、ナチョ、カゼミロ、マリアーノ、バルベルデ、アルトゥーベ)でトップとなっている。6人がプレーしているエスパニョールが2位、5人が所属するアラベスとアトレチコ・マドリードが3位と続いている。

また、MF久保建英のマジョルカには2人、乾貴士のエイバル、バルセロナ、ビルバオ、セルタ、ビリャレアルの4クラブも1人在籍している。

2部ではFW岡崎慎司のウエスカ、フエンラブラダ、ルーゴが5人で最多。MF香川真司のサラゴサには1人、MF柴崎岳のデポルティボ、GK山口瑠伊のエストレマドゥラには在籍していない。

スペイン以外の欧州トップリーグでは、ドイツに6人(アクラフ、ラインハートら)、イングランドに5人(マタ、ファビーニョら)、フランスに4人(サラビア、ベナベンテら)、イタリアに3人(カジェホン、ボルハ・バレーロら)がプレーしている。

監督やコーチングスタッフでは、ジダン(Rマドリード)、ロペテギ(セビリア)、グティ(アルメリア)、シャビ・アロンソ(RソシエダードB)、ダニ・ギンドス(ロベルト・モレーノのアシスタントコーチ)などがかつて、Rマドリードの下部組織で経験を積んでいた。

(高橋智行通信員)